2014年5月14日水曜日

ビジネス法務検定の問題を解いてみました。

みなさん、こんばんわ。

ビジネス法務講座スタッフです。

今日も仕事を頑張ってきましたが、もうひと頑張りします。

ということで、ビジネス法務のブログを書いております。

今日は、先日に引き続きビジネス法務実務検定の公式問題集から問題をピックアップし、問題に挑戦してたいと思います。

では、問題です。


以下、公式問題集より引用----------------------------

問題:AB株式会社の従業員として、主にB社商品の販売を担当している。次の①~④の記述のうち、その内容が最も適切なものを1つだけ選びなさい。

AB社との法律関係は、原則としてAB社との間の請負契約に基づいて発生する。

Aは、B社の社有車で取引先へ向かう途中、前方不注意で交通事故を起こし、通行人Cを負傷させた。この場合、B社にCに対する損害賠償責任が生じるほか、A自身にもCに対する損害賠償責任が生じる。

Aが、B社の社有車で取引先に商品の納入に向かう途中で、商品を路上に落として破損し、商品が所定の納期に間に合わなくなった。この場合、取引先に対して債務不履行責任を負うのはAである。

Aは、B社の商品製造に関するノウハウを記載した秘密文書を無断で持ち出し、ライバル会社であるC株式会社に渡し報酬を得た。この場合、Aには刑法上の犯罪の成立する余地はない。

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みなさんも回答を見ないで、ぜひ挑戦してみてください。


いかがでしょうか。正解がわかりましたでしょうか?

それでは、解説をしていきたいと思います。

①は適切ではありません。AはB株式会社の従業員ということで、法律関係は請負契約ではなく、雇用契約です。

②は適切です。Aは、直接の加害者として、民法上の一般不法行為に基づく損害賠償責任を負います。さらに、B社は、Aの使用者として不法行為責任の一つである使用者責任としての損害賠償責任を負います。

③は適切ではありません。これは、簡単ですよね。取引先と契約関係があり、債務を負っているのはB社ですので、債務不履行責任を負うのもB社となります。

④は適切ではありません。これも、簡単だったと思いますが、A行為は業務上横領在にあたり、犯罪行為となります。


以上、解説となりますが、みなさん正解できたでしょうか。

こんな感じで色々な法律問題をご紹介していきたいと思います。

それでは、また次回をお楽しみに。

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